
一部では蛇蝎のごとく嫌われているJASRACですが、あれにもいい点はあります。音楽著作物を使いたい時は、とりあえずJASRACに金を払えば合法的に使えるということです。まぁ、その料金が安くなかったり、理不尽(に思える)取り立て方法やら配分方法やらに不透明な点があることは、それはそれで問題なんですが。
ところで、こんな記事を見つけました。
問題集から長文が消える 著作権で引用できず
# 例によって、記事がすぐ消えてしまう新聞社のサイトだということがとても困る。
引用:
大学入試の過去問題集などで、国語の長文読解問題の一部が掲載されない異例の事態が起きている。評論などを執筆した作家から著作権の許諾が取れていないためだ。教育業界では「教育目的」という大義名分のもとで無許諾転載が慣例化していたが、著作権保護意識の高まりから、大手予備校や出版社などが相次いで提訴されており、引用を自粛する傾向も目立ち始めている。(小田博士)
大学入試に使われた現代文には当然著作権があるわけですが、今まで問題集への掲載の場合は著作権の扱いがいい加減だったのだそうです。それで、最近では「きちんと処理できないなら使わせない」と言い出す作家が増えてきて、訴訟まで起こっているのだとか。それで、問題集に問題文が掲載できないという事態が発生しているのだそうです。なんともバカらしいことです。本末転倒な事態だと思う。
権利を尊重するということはもちろん大事なことで、今までの無断転載の横行は良いことではありません。でも、だからと言って、教育の場で自由に使えなくなるというのも問題が大きいです。現代文の教育には著作権の切れた、たとえば宮沢賢治以前の作品しか使えないというのも変でしょう?
文学についても、JASRACの様な機関が必要なんでしょう。そして、適切な対価を払えば、ある程度自由に使えるようにするしくみをそろそろ設けなくてはいけないんだと思います。