昨今、「死刑と無期懲役の差が大きすぎる」と問題にされることが多いですね。でも、実は無期懲役は非常に厳しい制度であり、死刑との差はそんなに大きくないそうです。
無期懲役刑に関する誤解の蔓延を防止するためのブログ - 2007-03-09 日本の無期懲役とヨーロッパの終身刑の実際〜マスコミの責任の大きさ
・「無期懲役」制度は「仮釈放ありの終身刑」制度である。無期刑の「無期」とは、無期謹慎などの「無期」とは違い、「期限を決めない」「期間の定めがない」などという意味ではなく、 「満期が無い」という意味であり、満期が来ることがない以上、原則として(恩赦などを除き)刑の終了はない。
・したがい、無期囚は、仮釈放されても一生涯保護観察下に置かれ、、遵守事項を全然守らなかったり、犯罪を犯したりすれば、刑務所に戻されることになる。
・世界の事例を見ても、「仮釈放なしの終身刑」制度を持っている国は稀。
・「7〜10年で仮釈放」という誤解が広まっているが、「最近3年間(03〜05年)に仮釈放を許された無期囚25名のうち、在所20年以下で仮釈放が許された者は1人も」おらず、「近時では、最低でも20年以上服役しなければ仮釈放は認められない運用がされている」そうです。また、「無期囚の中には仮釈放されずに相当長期間服役している者もおり、平成12年夏の時点でも、在所40年を超える者が17人、在所50年を超える者が2人存在していますし、仮釈放を認められないまま刑務所で死を迎える者も存在」しているとのこと。
「無期懲役刑が軽すぎるので、仮釈放なしの終身刑制度を作るべきだ」との論調が見られますが、極めてナンセンスだということですね。初めて知りました。
いずれにしても、「終身刑」「無期懲役刑」のような法律の専門用語というものには厳密な定義があるものであって、定義が難しいからと言って勝手に解釈しちゃいけないということですね。これは、素人が使う技術用語モドキにいらいらさせられることの多い、技術者であるワタシには非常によくわかることでもあります。