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| ローマ人の物語〈9〉― 賢帝の世紀
新潮社 |
tosh ( 2005/11/12 ) 塩野 七生さんの研究の集大成。年1冊ペースで刊行されている。 書店で立ち読みしたけど、面白いと思った。いつか買うためのメモとして登録。 |
| ¥3,150 ( 31pt ) | 発売:2000-09 | セールスランク:42662 |
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価格:¥3,150ポイント:31pt 発送可能時期:通常24時間以内に発送 出版日:2000-09 セールスランク:42662 単行本 著者:塩野 七生 出版:新潮社 (ASIN:4103096187, ISBN:4103096187, EAN/JAN:9784103096184) |
| Amazonレビュー: |
年に1冊のペースで書き下ろしているこのシリーズ。今回はローマ時代の「五賢帝」のうちトライアヌス、ハドリアヌス、アントニウス・ピウスの3人を取り上げている。トライアヌスは、ローマ帝国初の属州出身の皇帝であり帝国の版図を拡大する。ハドリアヌスは、トライアヌスが拡大した帝国内をくまなく巡察し統治システムをたて直す。最後のアントニウス・ピウスは帝国内の政治を充実させ、治世者というよりも帝国の父親役を見事に演じきった皇帝である。 おもしろいことにこの巻は著者の意外な愚痴が導入となっている。前々作の『悪名高き皇帝たち』に列記されていた皇帝たちとちがって、「賢帝」たちに当時のローマ人自身が心底から満足していた。それゆえに同時代に生きた歴史家タキトゥスたちが書く動機を失い、史料を残していないことを著者は嘆いてみせる。とは言いながらも、当時のローマ人が「黄金の時代」と言った時代を生み出した皇帝たちの治世の手法、人格、思考などのさまざまな側面を、残された史料から見事に再構築している。 そのひとつにトライアヌスの皇后プロティナが若きハドリアヌスを「可愛がった」ことについて、多くの歴史研究者が実際の関係を探ろうとして失敗しているという記述がある。それに対して塩野七生は、10歳は年上の女性が年下の男に「弱くなる」条件を提示し、2人の間に肉体関係はなかったと断言する。このくだりの説得力と筆述はまさに本書の醍醐味である。そしてトライアヌスの章の最後で、その肖像への語りかけに著者の最大級の愛情を感じる。(鏑木隆一郎) (Amazon.co.jp ) |
カスタマーレビュー:![]() |
人類の歴史の一つの頂点 (2007-03-25)
トライアヌス帝はダキアを征服して帝国の版図を最大に拡大する。パルティアにまで攻めこんだが、それは失敗に終り力尽きる。皇帝に課せられた責務としては第一に安全保障、第二に属州の統治、第三に帝国全域のインフラ整備があった。これを果たすためには現地を知る必要があった。次のハドリアヌス帝は視察とそれを基にした整備整頓だけを目的とした大旅行を敢行し、帝国内をくまなく巡察する。そして次のアントニウス・ピウス帝は帝国の平和を維持し、ローマ帝国が一つの大きな家であり、帝国内に住む人はこの大家族の一員であることを確立した。 人類がもっとも幸福であった時代の光と陰の物語 (2006-05-21)
本書はギボンが「人類がもっとも幸福であった時代」であるとする五賢帝の時代のうち、トラヤヌス帝からアントニヌス・ピウス帝までを取り上げる。では、幸福すぎて何もドラマがない時代であったのか?そうではない。トラヤヌス帝によるダキア征服(そのためにドナウ川に常設の橋を作ってしまうローマの技術力には改めて感心させられる)、そして未完に終わったパルティア遠征、後を継ぐハドリアヌス帝登極を巡る謎、直後の四執政官経験者粛清事件、平和を維持するために帝国内をくまなく行脚するハドリアヌス帝(北アフリカでの兵士への演説は実に感動的な内容である)、その後継者がアントニヌス・ピウスに決まるまでの波乱、その一原因となった帝の寂しい晩年、そしてハドリアヌス帝が死後、暴君として元老院によって断罪されそうになり、アントニヌス・ピウスが必死に押しとどめたこと、といった具合に、ドラマティックな展開を列挙するのに事欠かない。そうでなければ、ユルスナールがトラヤヌス帝時代から始まるハドリアヌス帝の独白という形の「ハドリアヌス帝の回想」といった名著をものにすることなどできなかったであろう。本書を読まれた方は、是非「ハドリアヌス帝の回想」も読まれて、そこに漂う寂寞さを感じてもらえれば、この時代により親しみを持つことができるだろう。学者の書としては、南川高志教授が書かれた「ローマ五賢帝 『輝ける世紀』の虚像と実像」が実は元老院の最良の者を選抜するという名目の養子皇帝制など実は機能したことがないと喝破して大いに参考になる。そういった文献も踏まえてであろう、塩野氏は、この時代の光だけでなく陰の部分も丹念に、しかしわかりやすく描いており、本書は大いに推薦に値すると考える ローマの頂点 (2005-03-13)
本作では名高い五賢帝のうち、真ん中の3人(トライアヌス、ハドリアヌス、アントニヌス・ピウス)の物語です。 平和の時代の歴史から何を学ぶか (2001-07-15)
毎年一冊の割合で出版されている塩野七生の「ローマ人の物語」も本書で9巻目となる。 ローマ史の一つの頂点 (2001-01-07)
”ローマ史”そして様々な皇帝の一般的な評価を鵜呑みにせず、原資料を使って丁寧に、しかも時には女性の視点から大胆に再構築して書く彼女のスタイルは、たとえ非常に原資料が少ないこの「賢帝の時代」でも見事に生きている。 |
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